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2023.10.02

コラム

子どもの強い歯を作っていくために Part4

こんにちは。山梨県南都留郡富士河口湖町の歯医者、井ビシ歯科医院(いびし)です。
これまで何回かにかけて、子どもの歯と口の健康についてお話ししています。
皆さんは、お子さんの口の中や食べ方をどれくらいチェックしていますか?
また歯磨きをチェックするだけでなく、しっかり噛めているかも気にしていますでしょうか。

食べ物を噛んで食べるという生きる上で欠かさない基礎を学んでいき、その子の味覚も腸内細菌も決まっていくのも乳幼児期です。この時期に、保護者が子どもの歯とともに、口の健康のために良い食生活をしていき、管理してあげることはその子の一生の健康を左右することでとても大切です。

歯のコラムをご覧になっていただき、お子さんと一緒に歯の大切さを学んで、一緒になって歯と口の健康づくりに取り組んで、子どもの歯と口を守ってあげてください。

目次(前回まで)

1.お父さんお母さんの歯の健康

2.フッ素について

3.赤ちゃんから1歳6ヶ月頃の歯の健康

4.離乳や離乳食、乳幼児期の食生活

5.1歳6ヶ月頃から3歳頃までの歯の健康

6.乳幼児期の食生活 食育

目次(今回)

1.3歳から6歳頃の歯の健康

2.乳幼児、児童への歯磨き講座 〜仕上げ磨き〜

3歳から6歳頃の歯の健康

指しゃぶりは卒業させましょう

指しゃぶり

赤ちゃんが指をしゃぶっている愛らしい姿は、本能的な行動であり、1歳ぐらいになると回数も減り、3歳になるまでには自然に止めるようになるので心配は入りません。
しかし、4歳を過ぎてもまだ指しゃぶりが続いているようだと、いつも同じ場所が押されるために、前歯が飛び出たかんじで歯並びが悪くなったり、あごの骨の成長や舌の動かし方にも影響がでてきます。

4歳ぐらいになっても続くようでしたら、歯医者さんに相談してみましょう。

おやつの与え方には要注意

おやつ 食べる

特に3歳以降はおやつでの虫歯が増えてきますので、その与え方には気をつけて、できればムシ歯になりにくい食品を与えましょう。

【おやつを与える際の注意点】

1.時間、回数を決めて、ダラダラ食べさせない

2.喉が渇いたら、水、お茶にする

3.スポーツドリンクは、案外砂糖が含まれているので適度に

4.粘着力があり、甘みの多いもの(例;キャラメル、あめ、チョコレート、ようかん、ビスケット、クッキーなど)には特に気を付ける

乳歯の下に準備された永久歯

6歳前後になると、乳歯から永久歯への「はえかわり」が始まり、いよいよ一生使う大人の歯が生えてきます。
生え揃った乳歯の下には、すでに永久歯が形作られており、この永久歯が成長していくにつれて、乳歯の根が溶けてきて、乳歯は永久歯に押されるようにして、自然に抜け落ちます。もし乳歯にひどい虫歯があったり、無理に引き抜こうとすると、乳歯の根が残ってしまい、永久歯はそれを避けるように生えてくるため、歯並びが悪くなってしまうことが多いです。

つまり、乳歯は永久歯の水先案内をしているのです。うまく「はえかわり」をさせるためにも乳歯のケアを大切にしましょう。

永久歯一番乗りの6歳臼歯

永久歯一番乗りの歯は、6歳臼歯(第一大臼歯)であることがほとんどです。
※はえかわりの状態によっては前歯が先に出てくることもありますが、心配はいりません。

この歯は、人の歯の中で一番噛み合わせる面積が広く、食べるにも、グッと歯を食いしばる時も、最も頼りになる歯です。
ところが乳歯と間違えられやすく、歯ブラシが届きにくい奥にあるため、虫歯になりやすいのです。

永久歯を健康に保つために

乳歯抜けた

永久歯を守るためには、生え始めた時から意識をしっかり持って、虫歯の予防に努めることが大切です。

食事の後、3分から30分が虫歯が発生する時間帯です。この時に口の中が酸性に傾き、むし歯菌の活動が活発になります。食事をしたら、まず水で口をゆすいで、口の中の汚れを落とすようにしましょう。

シーラントという予防的な治療もありますので、臼歯が萌出してきたら、ぜひ歯科医院にて予防処置を行いましょう。

【むし歯予防のポイント】

1.磨きの残しがないように丁寧に磨く(大人の仕上げ磨きが必要です)

2.甘いものは控えめに

3.意識して硬い食べ物を噛む習慣を

4.定期的な歯医者さんでのチェックを受ける

5.フッ素塗布やシーラントなど予防的処置を受ける

乳幼児、児童への歯磨き講座 〜仕上げ磨き〜

歯磨き習慣は大人の大きな役目

仕上げ磨き

【仕上げ磨きについて】

持ち方:軽く鉛筆を握るように
姿勢:子どもを寝かせて頭を大人の膝に乗せる
磨き方:歯の形をよくみて、磨き残しがないよう、小刻みに動かす。

前歯の表面

子どもの唇をそっと上に押し上げて(下の場合は下唇を押し下げて)歯の形を見ながら、小さな動きで汚れを落とす。

前歯の裏側

歯ブラシを縦にあて、汚れを外にかきだすように動かす。

奥歯の噛む面

歯ブラシの方向に指を入れて、頬の内側を持ち上げて、奥まで見えるようにしてから歯ブラシで磨く。

奥歯の外側、裏側

頬や舌と接する部分は汚れたままになりがち。歯ブラシを斜めに当てて、ブラシを細かく動かして。

次回のコラムでは、「乳幼児、児童への歯磨き講座 〜年齢別〜」を掲載します。

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この記事を書いた人

井ビシ歯科医院

井出 太一

日本歯科大学生命歯学部を卒業、現在は井ビシ歯科医院に務める。

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