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2023.09.04

コラム

子どもの強い歯を作っていくために

こんにちは。山梨県南都留郡富士河口湖町の歯医者、井ビシ歯科医院(いびし)です。

今回から、子どもの歯と口の健康についてお話ししていきます。

皆さんは、お子さんの口の中や食べ方をどれくらいチェックしていますか?また歯磨きをチェックするだけでなく、しっかり噛めているかも気にしていますでしょうか。

食べ物を噛んで食べるという生きる上で欠かさない基礎を学んでいき、その子の味覚も腸内細菌も決まっていくのも乳幼児期です。この時期に、保護者が子どもの歯とともに、口の健康のために良い食生活をしていき、管理してあげることはその子の一生の健康を左右することでとても大切です。

歯のコラムをご覧になっていただき、お子さんと一緒に歯の大切さを学んで、一緒になって歯と口の健康づくりに取り組んで、子どもの歯と口を守ってあげてください。

目次

1.お父さん・お母さんの歯の健康

 1.赤ちゃんの口の中には、虫歯菌はいないのか?

 2.そもそも虫歯菌とは、、、

 3.歯の生え始めは虫歯菌に弱い

2.フッ素について

お父さん・お母さんの歯の健康

赤ちゃんの口の中には、虫歯菌はいないのか?

赤ちゃん 歯

虫歯の原因は、虫歯菌です。
生まれたばかりの赤ちゃんの口の中には、まだ虫歯菌はいません。歯が生えてきて、1歳頃から3歳までの間に、家族、時にお父さんお母さんから感染してしまう可能性があります。

そのために虫歯の多い両親(特にお母さん)の子どもには、むし歯の発生率が高くなる傾向があります。なので、子育て世代の方々は自身の口を清潔にし、むし歯や歯周病は治しておくのが一番です。

妊娠がわかったら、子どもの歯を守るために、さらに口の中の健康には気をつけてください。
時に妊娠期には、食生活が不規則になったり、ホルモンのバランスが変化することによって、お母さんの口の中の衛生状態は悪化していき、むし歯だけでなく歯肉炎歯周病も進行しやすくなります。

妊娠後の歯科医院に通える時には、歯医者さんでチェックを受けて、アドバイスをもらいましょう。

そもそも虫歯菌とは、、、

虫歯菌

口の中には、たくさんの種類の菌がいますが、そのうちのストレプトコッカス・ミュータンスというのが主に虫歯を起こす菌です。

この虫歯菌は、歯の周りについた歯垢の中で、特に糖分を栄養として増えていきます。この時強力な酸を発生してエナメル質を溶かして、虫歯ができてしまします。

乳歯においては、知覚神経が鈍くて、少々穴があいていても、さらに進行しないと子どもは痛がらないことも多いです。

乳歯は構造上、永久歯よりも虫歯は進行しやすいです。
そのために、気づくのが遅れがちになりますので、仕上げ磨きの際にしっかり見てあげてください。

歯の生え始めは虫歯菌に弱い

乳歯 生え変わり

乳歯も永久歯も、生えて間もない時には、歯質(エナメル質・象牙質)がとても弱く、むし歯になりやすいので注意してあげてください。

特に虫歯になりやすい、第一乳臼歯は、生え始めてから、1年半から2年、6歳臼歯(第一大臼歯)は2年くらいの期間です。
逆にこの時期に集中的にケアをしておげば、将来虫歯になりにくい、丈夫な歯をつくることができるのです。

小さい頃のおやつや飲み物といった食生活の取り方と、歯磨き習慣で強い歯を作りましょう。
加えて、歯科医院でのプロフェッショナルケア(フッ素やシーラント)も非常に重要です。

なぜフッ素が歯に良いのか?

フッ素

フッ素は、歯の表面のエナメル質を硬くし、酸に溶かされにくい丈夫な歯質にしてくれる働きがあります。
また虫歯菌や菌が分泌する酵素の働きを抑えるために、ムシ歯予防に大きな効果を発揮するのです。
体への害を心配される方もおりますが、大量の高濃度のフッ素を、そのまま飲んでしまったりしない限り、心配いりません。

フッ素をむし歯予防として使う方法としては、次の3つがあります。

1.フッ素入りのうがい液でブクブクうがいをする。(ただし、低年齢の場合は、まずはうがいの仕方、吐き出し方の練習が必要です。)

2.フッ素を歯の表面に塗る

3.フッ素入りの歯磨きで磨く

1と2については、歯医者さんや市区町村の保健所、保健センターで専門家の指示を受けましょう。
フッ素は生えたばかりの歯ほど吸収しやすく、効果的です。

家庭においてすぐに実行できるのが3です。歯磨き剤は、可能ならフッ素入りを使い、毎日しっかり磨きましょう。

ただし、フッ素塗布すればむし歯にならない訳ではありません。フッ素をあまり塗ってこなくてもむし歯ゼロの方もいます。

食生活や歯磨き習慣のプラスアルファであることがご理解ください。

次回は、乳幼児の年齢別の歯の健康についてお話ししていきます。

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この記事を書いた人

井ビシ歯科医院

井出 太一

日本歯科大学生命歯学部を卒業、現在は井ビシ歯科医院に務める。

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