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2023.10.23

コラム

小児歯科 母子分離について

井ビシ歯科医院 子供 歯医者1

こんにちは。山梨県南都留郡富士河口湖町の歯医者、井ビシ歯科医院(いびし)です。

今回は小児歯科での母子分離について、当院での取り組みについてもお話しします。

目次

1.4歳以上のお子さんの母子分離治療へのご協力のお願い

2.お子さんが一人で治療を受けた方がいいワケは、、、

3.治療が終わった後は、しっかり褒めてあげましょう!

当院における母子分離推奨について

4歳以上のお子さんの母子分離治療へのご協力のお願い

子供 歯医者4

当院では、4歳以上のお子さまの歯科治療については、なるべく保護者の方には待合室でお待ちいただくよう、お願いさせていただくことになりました。

今回は、母子分離での治療についてお話しさせていただきます。

お子さんが一人で治療を受けた方がいいワケは、、、

子供 歯医者2

当院では歯科治療において、子どもの母子分離は時に最善の選択肢であると考えております。
子どもの母子分離を推奨する理由はいくつかあります。

まず第一に、母子分離は年齢にもよりますが、小学生以上の子どもについては、母子分離が治療に対してより集中し、安心して臨むことができる環境とされております。
親や保護者が同室にいる場合、子どもは自然と親に対して注意を払ってしまうことがあり、それが治療の妨げになることがあります。
一方、母子分離を行うことで、子どもは歯科医師や歯科衛生士との信頼関係を築きやすくなり、治療に協力的になることが一般的です。

口の中を見られたり、触られたりすることに対して、恐怖心を持つことは普通のことです。お子さまの治療を進めていく上で、最も大切なのは、お子さんと先生や歯科衛生士さんとの信頼関係を築くことです。

第二に、歯科医師や歯科衛生士は、歯科医療の専門家として、子どもの心理的および生理的なニーズを理解し、適切な治療環境を提供するためのトレーニングを受けています。
母子分離を行うことで、歯科医師はより効果的な治療を行うことができます。また、子どもが自身の治療について疑問や不安を抱えている場合、歯科医師は親や保護者と連携をとりながら適切に対応しております。

最後に、母子分離は子どもにとって緊張や不安を軽減する助けになることがあります。親や保護者が同室にいると、子どもは自身の痛みや不快感を親に気遣ってしまい、正直な症状を伝えづらくなることがあります。
しかし、母子分離をすることで、子どもは率直に自身の状態を伝えることができ、それに基づいて適切な治療計画を立てることができます。

子供 歯医者3

ご両親や保護者の方には、最初は少し心配な方もいらっしゃいますが、お子さまの自主性に任せて、診察室にはお子さんだけで入っていただくようお願いしております。
4-6歳のお子さんが、しっかり先生と受け答えして治療を受けられるかかご心配な方もいらっしゃるかと思います。
ですが、大学病院などの小児歯科でも、
・3歳までは親子一緒の治療が望ましい
・3-6歳のお子さんの行動を十分観察して、母子分離に移行していく。時に必要であれば同席してもらう。
・6歳以降では同席は不要
とされています。

これは子どもがより良い歯科治療を受けられ、将来的にも、医療を受ける自立心を育むための方法として、重要であると考えております。
そして何より大切なことは、お子さんを預けてくださる保護者の方と、我々の信頼関係です。
見えないところの治療に不安を感じられるご両親の方もいらっしゃると思いますが、当日、どのような治療をする予定なのか、どれくらいかかるのかを丁寧に説明させていただき、ご納得いただいてから、診療を開始して行きます。
治療の最中でも、保護者の方に確認する必要事項がある場合は、すぐにお呼びさせていただきます。
また治療内容によっては6歳以上でも、付き添いや、保護者の方への説明のために付き添いをお願いすることがあります。
また治療の後には、行なった治療についてのご説明を次回以降の処置の予定について、必ずさせていただいております。

何かご不明な点やご心配なことがありしたら、遠慮なく当院のスタッフにお声がけください。大切なお子さまの治療をさせていただく上で、我々も以上のことをお約束致しますので、過度な不安や心配をされないよう、ご理解ください。

治療が終わった後は、しっかり褒めてあげましょう!

子供を褒める

ご両親と離れて治療を受けることに、不安な気持ちを持つことは当然のことです。

4歳ごろから一人で治療を受けられる子どもたちもたくさんおりますが、たくさん褒めてあげて自信をつけていただければと思います。

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この記事を書いた人

井ビシ歯科医院

井出 太一

日本歯科大学生命歯学部を卒業、現在は井ビシ歯科医院に務める。

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