こんにちは。山梨県南都留郡富士河口湖町の歯医者、井ビシ歯科医院（いびし）です。

定期的コラムにて、以下のようなインプラント治療に疑問ついてお話しします。
「こんなお悩みはありませんか？」
・ インプラントってなに？
・ いくらくらいかかるの？
・ 誰でも受けられる治療なの？
・ 痛くないの？
・ 体・骨に入れ込むものなので不安がある
・ 入れ歯が痛い　入れ歯に悩んでいる
・ 歯が抜けて困っている
・ 食事が上手く噛めずに困る
・ 他の歯医者さんで抜歯を勧められた
他の歯医者さんで難しい症例なので断られてしまった、インプラントをしたいけども、どこで治療を受ければいいのか？どの歯医者さんでも対応しているのか？などの疑問が出てくるかと思います。

大切なご自身の歯をつくっていく治療だからこそ、安心・安全に治療を受けるためには、経験・実績があり、また最先端の設備、リスクや費用をしっかりと説明いただける歯科医院でのインプラント治療をお勧めします。

当院でも、インプラント専門医が治療を担当しているため、なるべく詳しく、わかりやすい説明、“早く”“痛みのない”“長持ちする”インプラント治療ができるよう心がけております。

相談を受けたからと言って、治療を受けなければいけないわけではありません。
患者さんのインプラント治療についても疑問にお答えします。

手術後に控えるべきこと

インプラント治療に興味があったり、受けたいと思っていたりしても、「インプラント処置に痛みはないのか」とご不安な方もいらっしゃるのではないでしょうか。

前回のコラムでは、インプラント治療での痛みについてお話しました。
今回はインプラント手術やそれ以外の外科的処置（抜歯や口腔外科手術）を受けた後の注意事項について詳しく説明していきます。

これらのポイントは、痛みを出ないようにするために、患者さん一人ひとりが処置した当日にできる大事な事項です。

激しい運動や飲酒、お風呂を控える

インプラント手術後は、心拍数が急激に上がる激しい運動や、お酒を飲むこと、お風呂に入ることを避けてください。体が温まると血流が促進されてしまい、傷口が出血しやすくなり、痛みを感じたりする可能性が高まります。

また飲酒によるアルコールの摂取は、血流を促進する働きがあり、地が固まることが阻害されてしまいます。
処置をした創部（傷口）は血流が固まり、止血され徐々に回復して治癒していきますが、血流促進にて傷口の治りが遅くなる可能性があります。

さらにアルコールの摂取により、脱水症状が起こりやすくなり、唾液の分泌量が低下してきます。
唾液には、傷を治すために自浄作用・抗菌作用などの大切な成分もあるため、唾液の減少によって、創傷治癒遅延やインプラント周囲炎の可能性が出てきてしまいます。

お風呂に関しては、適温のシャワー程度であれば、問題ございません。
処置当日は熱いお湯に長く浸からないよう、また翌日以降は傷口の痛みや腫れが残っているようであれば、様子を見てください。

運動については、無理をしないようにしましょう。

タバコ・喫煙をやめる

歯科とタバコの関係については、2023年5月1日のコラムでもお話した内容にもリンクしますので、そちらもご覧いただければと思います。

コラム「歯科とタバコの関係について」はこちら

喫煙していると、非喫煙者に比べて、歯周病やインプラント周囲炎に罹患するリスクが高くなり、炎症によって痛みを感じることもありますので、タバコは避けたほうが良いでしょう。
痛みや炎症は、タバコに含まれるニコチンや一酸化炭素によるものです。ニコチンは、白血球がもつ免疫機能を低下させるため、細菌感染しやすい状態を作ってしまいます。

タバコを吸うことによって発生する一酸化炭素は、血液中で酸素を運ぶヘモグロビンと結合し、酸素の運搬機能を低下させてしまいます。骨や創部に十分な酸素が行き届かずに、インプラントを支える骨が弱くなり、インプラント周囲炎が引き起こされる可能性があります。

それによる痛みが生じますので、少なくとも手術前後にタバコは避けるべきでしょう。

インプラント部分が噛んで痛くなったり、何もしなくてもジンジンと痛むようなことがあれば、すぐに歯科医院を受診しましょう。
インプラントは入れてから一生安心というわけでなく、正しいメンテナンス（クリニックとセルフでのケア）を行うことで、長期的予後が良くなります。

今回はインプラント手術やそれ以外の外科的処置（抜歯や口腔外科手術）を受けた後の注意事項についてご説明しました。
外科的処置になるので、状況は人それぞれですのでご参考にしてください。