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2023.01.17

コラム

「歯」について Part 1

井ビシ歯科医院 歯について

こんにちは。井ビシ歯科医院です。

今後、このブログで「歯について」の様々なお話しをしていきますので、ぜひご覧ください。

本日はそもそも、「歯」とは何か、特に役割や寿命について、詳しくご説明致します。

次回のコラム:「歯」についてPart2はこちら

歯の役割

食べ物を噛む:まず皆様が真っ先に思い浮かぶのが、食べ物を噛むことだと思います。一番重要な役割であり、歯の一部、または全部がなくなってしまうと、食べ物をしっかり噛むことができず、栄養を上手く身体の中に取り込めなくなってしまいます。

嚥下(えんげ):嚥下とは口の中のものを飲み下す事を言います。口の中の食べ物を飲み込む時に、上下の歯が噛み合うことで、スムーズに飲み込むことができます。

異物の分別:食事中、砂や小石などの異物があれば反射的に識別し、分別する感覚があります。食べ物の微妙な歯触り、歯ごたえも歯ならではの感触です。

発音補助:歯にも唇や舌と同じように発音を助ける役割があります。歯は吐く息をコントロールします。歯がなければ息が抜けてしまい、思うように発音ができません。

顔の輪郭を整える:幼少時に虫歯が多く歯並びが悪ければ、大人になってからの顔の形に悪影響を与えます。

脳への刺激:「噛む」という動作は頭の筋肉を使う運動でもあります。

頭の筋肉を使うことで血行が促進され、その結果脳に刺激が与えられます。子どもの脳の発達促進や脳の老化や痴呆を防ぐ効果もあると言われています。この、脳の老化と咀嚼の関係については、また今後のブログでさらに詳しくお話ししていきます。

歯の寿命

人間に寿命がある以上、歯にも寿命があります。しかし、生きている間に簡単になくなってしまうものではありません。また歯の寿命を左右する原因には、どのようなものがあるでしょうか。

歯並び:歯並びが悪いと、歯磨きがしっかり行えず、口の中の清掃状態が悪くなり、虫歯や歯周病の発生率が高くなります。歯の矯正についてはワイヤーを使うもの、透明なマウスピースをはめて行うものなど、様々な方法があり、口の中を見てカウンセリングをすることや、当法人内の矯正歯科と連携し、治療方法をご提案させていただくことも可能です。虫歯や歯周病の治療で通院されている方も、ぜひ気軽に相談してみてください。

歯磨き:歯並びが良くても、歯の磨き方がよくないと、虫歯や歯周病を予防するどころか、歯をすり減らしてしまったり、歯ぐき傷つけることになり、寿命を短くしてしまいます。鏡と見た際に、昔に比べて、歯が長くなったように感じたり、歯茎が退縮してきていることを、自覚される方も少なくないはずです。

また悪い歯磨きで、予期せぬ知覚過敏を誘発している可能性もあります。また何気なく、薬局やコンビニで選ぶ、歯ブラシも、今はたくさんの種類が販売されていますし、電動歯ブラシもどれが良いのか、正直わからないと、ご質問される患者様もたくさんいます。また歯間ブラシやデンタルフロスを普段お使いになっていますでしょうか。患者様それぞれに適した歯磨き、歯ブラシを専門の歯科衛生士からご説明も行なっておりますので、ご気軽にご相談ください。

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生活習慣・習癖:不規則な生活や、歯ぎしりなどの習癖も、歯の寿命に影響します。ご家族に夜間の歯ぎしりを指摘されたり、朝起きた時に、なんとなく顎が疲れているような違和感を感じたことはありませんか。気づかないうちに、歯にダメージが蓄積してることもありますので、その際は専用のマウスピースの作成などの治療の対象にもなります。

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歯の治療・治療した材料の劣化:歯は削ったり、神経を抜いたりすると、寿命が短くなります。また昔治療した銀歯や被せ物が劣化してしまい、痛みなどなく気づかないうちに、内部で虫歯が進行していることもあります。レントゲン写真で、予防的に発見することが可能ですので、定期的なチェックは不可欠です。

健康な歯を維持するために。

虫歯、歯周病などの予防対策はもちろんですが、健康な歯を維持するための正しい歯磨きテクニックを身につけ、定期的に歯科医院で検診を受け、専門的な清掃を受けるようにしましょう。大人になると、なかなか聞くに聞けない、歯磨きについて、ぜひこの機会に見直してみましょう。

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この記事を書いた人

井ビシ歯科医院

井出 太一

日本歯科大学生命歯学部を卒業、現在は井ビシ歯科医院に務める。

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